光
子供の頃
欲しい物は素直に「欲しい」と言えた
回りが見えなくても前だけ見てても
誰も何も言わないし誰も泣かなかった
君からさし伸ばされた手を
何の迷いもなく掴めたら良いのに
大人になってしまった私には
抱えるモノが多すぎて
口にする言葉にさえ躊躇してしまう
ひとつひとつの想いは全部本当だよ
白い心は大人になれないから
何かを選んだ私は
何かを諦めなくちゃならないの
それが大人なんだって
それが常識なんだって
「目を見て話してよ」
目を見て話す私に言った
君は正しいね
目を見て心を閉ざした私は笑うしかなかった
「考えすぎじゃない?」
あの日 そう言って逃げたけど
その通りなんだ
未来のない二人には
始まりだってないんだよね
君は正しいね
いつだって正しいから
時々 泣けてくる…